攻守でリードMF林「夢は世界一」 京都在住、サッカー女子 11/30(木) 17:00配信

「得点に絡める選手になりたい」と笑顔で話す林(C大阪クラブハウス) 京都府宇治市在住で、サッカー女子なでしこリーグ2部のC大阪堺に所属する林穂之香(19)が、世代別日本代表で存在感を見せている。10月に中国で行われたU−19(19歳以下)女子アジア選手権では副主将を務め、2連覇に貢献。同大スポーツ健康科学部に通う知性派のMFは「世界で優勝するのが小さい時からの夢」と走り続ける。
同選手権ではボランチを務め、豊富な運動量で危機の芽を摘み取った。攻撃にも積極的に参加し、予選のオーストラリア戦ではキャプテンマークも着け、勝ち越しのミドルシュートも決めた。決勝で北朝鮮を破り5度目の優勝を飾ったが、「個人のプレーはまだまだ」と満足していない。
5歳でサッカーを始め、神明小では地元の少年団でプレー。「なでしこジャパンに入るため、いい環境でサッカーをしたい」と西宇治中入学と同時に、設立2年目だったC大阪の女子チームに入団。放課後に大阪市内の練習場へ通った。質の高い指導を受け、中学生年代から体格差のある一般選手と試合をこなすことで成長した。
身長157センチと体格的には恵まれていないが、戦術の理解が高く、リーダーシップを併せ持つ。来夏にフランスで行われるU−20ワールドカップ(W杯)が、フル代表入りに向けた重要なアピールの舞台となる。3位だった昨年のU−20W杯にも18歳ながら飛び級で代表に選出され、2試合に出場した。2019年の女子W杯や20年の東京五輪を見据え「当たり負けしない体をつくり、ここぞという時に得点に絡める選手になりたい」と力を込める。
なでしこリーグでは2部で2位となり、初の1部昇格を懸けて12月9、16日の入れ替え戦に臨む。「みんなで戦えば勝てるだけの力が付いている」と自信を見せる。
久御山高を経て、今春から同大スポーツ健康科学部に進学した。「将来に備えてサッカー以外のことも身につけたい」と、セカンドキャリアの形成にも励む。