【レスリング】女王・登坂絵莉全治3か月!代表合宿で左ヒザ内側と左足首の靱帯負傷 2017/10/17(火) 9:49配信

代表合宿で負傷した登坂 リオデジャネイロ五輪レスリング女子48キロ級金メダルの登坂絵莉(24=東新住建)が左ヒザと左足首を痛め全治3か月の重傷を負っていたことが16日までに分かった。都内で行われた14日の代表合宿で、実戦形式の練習中に左ヒザ内側靱帯と左足首の靱帯を負傷、部分断裂の箇所があるという。手術の必要はなく、入院し治療に努めている。
登坂は今年1月に左足親指付近を手術。先月の全日本女子オープン(静岡・三島)でリオ五輪以来約1年1か月ぶりに復帰し、優勝を遂げたばかりだった。
来年の世界選手権(ハンガリー)代表選考を兼ねる12月の全日本選手権(東京・駒沢体育館)に向け、練習を積んでいたが、出場が難しくなってきた。
全日本選手権から新階級が導入され、女子最軽量級の50キロ級は登坂と、登坂が不在だった世界選手権(8月、パリ)の48キロ級を制した須崎優衣(18=東京・安部学院高)の争いが予想されていた。
登坂を指導する、母校の至学館大レスリング部監督で日本協会強化本部長の栄和人氏(57)は「やっとマットに立ち、調子も上がってきたなかで、また試練が来てしまった。最初は落ち込んでいたが、今は心構えは12月(の全日本選手権)に出るつもりで前を向いている。この試練を乗り越えると思う」と、早期復帰を目指しているという。
全日本に間に合わなければ、来年6月の全日本選抜選手権に満を持して出場する。狙うは3年後の2020年東京五輪連覇。五輪女王は不屈の精神で這い上がる。